まだ間に合う!?ウイスキー好きのためのふるさと納税
年末ですね。さすがに年末年始は出張もなく、自宅でゆっくりできそうです。
さて、今年はウイスキーにどっぷりハマってしまった年でした。数年前からのウイスキーブームに遅れて乗り込んだような形ですが、海外出張中にバーやウイスキーショップを覗いて珍しいボトルを探すのが面白く、2017年後半は加速的にウイスキー関連の出費が増えてしまうことになりました。
で、節約をしなければ…… と思いつつも、心はウイスキーに向いているわけです。
そこで、あまりに年末ギリギリではありますが、同じような悩み(?)を抱える同士のため、ふるさと納税を活用しながらウイスキーを嗜む方法をまとめてみました。
ふるさと納税とは?
ふるさと納税とは、個人が納めている住民税の内およそ2割を目安に自分のふるさとや応援したい自治体へ寄附することで、
年間の合計寄附額のうち2,000円を超える部分について、税の控除を受けることができます。
寄附する際には、自治体によって寄附金の「使い道」が指定でき、各地域の魅力的なお礼の品をもらえます。(ふるさとチョイスより引用)
かなり定着してきた感のあるふるさと納税ですが、その理由はやはり税金控除を受けながら様々な返礼品がもらえるところでしょう。一時はふるさと納税を呼び込むため、競うように高額な返礼品を設定する自治体が増え、問題にもなりました。その後返礼品の内容や価格が見直され、現在はよりその地方の魅力を伝える農産品などに変わってきています。
ここで今年のウイスキー事情を鑑みると、もともとのジャパニーズウイスキーへの注目度の高まりに加え、新たな蒸溜所がオープンしたり、メジャーではなかった蒸溜所がより取り上げられるようになったりと、地方創生の流れに乗るような形で有力な銘柄が生まれてきており、ウイスキー好きとして大変好ましい限りです。
前置きが長くなりましたが、せっかくのふるさと納税、ジャパニーズウイスキーを応援しようというのが当記事のコンセプトです。調べてみたところ、ふるさとチョイスがウイスキーの取り扱い最多でしたので、リンク先は基本的に全てふるさとチョイスか自治体公式ウェブサイトです。
イチローズモルト
埼玉県 秩父市
ジャパニーズウイスキーの先駆け、イチローズモルトを擁する秩父市への寄付で、ボトルがもらえます。(秩父市公式サイトからの寄付が必要です。)
20,000円の寄付でもらえるのが、世界各国のモルト・グレーンを集めてブレンドしたイチローズモルト&グレーン ホワイトラベル。ロットごとに少しずつ味わいが異なるようです。3000円台のボトルですが、流通量が少ないためか高い値付けがされていることが多々あります。
30,000円の寄付でリーフシリーズを1本もらうこともできます。ただし、募集期間のみで、どのボトルになるかは選択不可。ですが、いずれもなかなか手に入らない品薄のボトルですので、募集していればチャンスです。何を隠そう自分はこれに応募し、MWRが届きました!
笹の川酒造
福島県 郡山市
1946年からウイスキーの製造を行っている、東北唯一の地ウイスキーメーカー笹の川酒造。郡山市の安積蒸溜所でウイスキーを製造しています。徐々に知名度を上げてきており、近年店頭でも見かけることが増えました。
山桜 黒ラベルは同社のスタンダードなブレンデッド。10,000円の寄付でもらうことができます。この他にも、地ウイスキーの先駆けとなったチェリーウイスキーも返礼品に選ぶことができます。
同じく郡山市を拠点とする、南酒販株式会社が販売している963ウイスキーにも、安積蒸溜所の原酒が使われています。いずれも10,000円の寄付で1本返礼です。
スムースな赤とスモーキーな黒というラインナップ、某有名スコッチを彷彿とさせます。
マルスウイスキー
長野県 駒ヶ根市
本坊酒造ウイスキー ギフトセット (ツインアルプス、信州、岩井 各1本)
ジャパニーズウイスキーの先駆け、マルスウイスキーが日本の風土を生かしたウイスキーを造るべく1985年に開設した信州蒸溜所。駒ヶ岳の天然水が産んだボトルは、リーズナブルな価格ながらも本格的な味わいで評価されています。20,000円の寄付で3本セットの返礼です。
鹿児島県 南さつま市
マルスウイスキーが2016年11月に開設した津貫蒸溜所。その開設を記念して発売された鹿児島限定品です。10,000円の寄付で貰えます。
”はえ”とは南風の意味とか。津貫蒸溜所の原酒は使われていませんが、今後生まれてくる新たなモルトへの期待を込めて。
サントリー
愛知県 知多市
老舗サントリーが送るシングルグレーンウイスキー。最近、山崎・白州が品薄になっていることも手伝ってか、積極的にプロモーションを打っているようです。ANAラウンジのウイスキーも白州から知多に切り替わってきている印象です。20,000円の寄付で1本と特製グラスが貰えます。2本セットや3本セットの用意もあるようです。
おわりに
以上、ジャパニーズウイスキーを返礼品に設定している5つの自治体を紹介しました。ウイスキーはその土地が育むもの。近年のウイスキーブームと、ふるさと納税の制度がうまく噛み合い、各地の自然を育みながら日本のウイスキー文化がさらに発展していくのであればこの上ないことです。今後もウイスキーの返礼品が増えてくるのではないかと思います。2018年も楽しみです。