フライト

2017年 海外出張のために使い倒したウェブサイト・アプリ15選

2017年も残すところあと1ヶ月を切りました。今年はこれまでにも増して怒涛の出張ラッシュとなり、年間20回、200日越えの海外出張日数…… 出張に出ながら、次の出張を組むという状況が続きました。

そこで、今年自分が海外出張予定を組む上で役に立ったサービスをまとめたいと思います。プライベートの旅行でも、ツアーではなく同様の流れで計画を立てました。自分にとっては、いずれも海外に行く際のマストサービス・マストアプリです。

航空券予約

Skyscanner

海外に行く人であればすでに同じみのウェブサイト。航空会社の公式ウェブサイトから、Expediaや楽天トラベルといった予約サイトまで、あらゆる航空券予約サイトを横断して、最安価を探し出すことができます。単純往復だけでなく、複数都市周遊の航空券を探すこともできます。何より役に立つのは条件の絞り込みが細かくできること。出発・到着時刻で絞り込んだり、希望のアライアンスやキャリアで絞り込んだりと、大量の検索結果からちょうど良いフライトを探し出すことができます。特に出張ではアポの時間が決まっていることも多いので、効率の良いフライトを探す上で本当に役に立つサービスです。

実はパリでテロがあった際にヨーロッパにおり、その翌日にパリに出張予定(しかもホテルが現場の近く!)だったのがキャンセルになり、急遽会社から帰国指令が出たことがあるのですが、この時もSkyscannerでいち早く帰国便を押さえることができました。

Expedia

Skyscannerで検索した結果、結構最安価を出していることが多いExpedia。実は他にも最安価を出すサービスは見つかるのですが、あまり聞いたことがないサービスだったり、実際に予約しようとしてみたら出てきた価格では予約できなかったりします。その点、Expediaが提示している価格は追加料金が発生せず、またサポートもそれなりにしっかりしているので、ためらわずに予約することができます。出張先の国からまた別の第三国に移動するフライトをとる時なんかに活躍します。

楽天トラベル
DeNAトラベル

日本発着便、かつ乗り継ぎのあるフライトを取るパターンでこの2社が結構台頭してきています。例えば、地方都市から出発するパターンや、逆に地方都市に到着したいパターンで重宝します。同じ会社の他のサービスを利用している場合、ポイントが貯まるのもメリット。ただし安価なフライトの場合、航空会社のマイルの積算率が低かったり、マイルがつかなかったりというケースはあります。それでも、他でまともに取れば20万円ほどのフライトが、ルートを変えるだけで7~8万円になったりするので利用価値は大きいです。

 

ホテル予約

Hotels.com

自分はほぼ全ての宿泊をHotels.comに集約しています。検索性が高く、どの都市でもそれなりの数のホテルを掲載しており、簡単に決済できるのが利点。そして何よりRewardsがありがたい。コマーシャルでも宣伝しているとおり、10泊すると1泊無料になります…… というのは実は結構説明が端折られていて、10泊の平均宿泊単価(サービス料や税金は含まれないのがミソ)を、1泊の宿泊費用から割引けますという制度。また、1泊に対して重ねてRewardsを適用することはできないので、平均宿泊単価が1万円なら、3万円のホテルに泊まっても最大1万円しか割引されませんし、差額の2万円もRewards対象にはカウントされません。
Rewardsが溜まっていくのは確かなんですが、出張時の宿泊単価が安いもので、いざプライベートでいいホテルに泊まるとなると結局差額がかさむなあというのがもどかしいところ。あとは日本国内の掲載ホテルが日本国内サービスに比べると貧弱ではあります。なぜかアダルトオンリーという但し書き付きで、ラブリーホテルが予約できたりします。

しかし、頻繁に出張に出るライフスタイルであれば、それを補って余りあるメリットを享受できると思います。

Trivago

何か気になるコマーシャルで話題になったTrivagoは、いわばSkyscannerのホテル版。Hotels.comも含めた数々の予約サイトから、最安価を探し出すサービスです。自分は多少の差額は気にせず、予約はHotels.comに集約しているのであまり使う機会はないのですが、頻繁に旅行はしないけど安く海外旅行に行きたい、といったケースなどでは活躍するはず。

Starwood Hotels & Resorts

リッツカールトン、シェラトン、マリオットといった有名ホテルを擁する高級ホテルグループ。エグゼクティブなビジネスマンにはこちらの使い勝手が良いかもしれません。系列ホテルの単価はいずれもお高めですが、最低価格を保証しており、Trivago等でここの掲載価格よりも安いサイトが見つかった場合、宿泊単価が同等価格まで安くなった上にSPGポイントが進呈されます。(但し、為替レートによる数%の差では認められないことが多いです。)
AMEXと提携したカードも発行しており、持っていると色々な恩恵を受けられるようですが、詳しくは別の機会に。

 

ポイントサイト

ハピタス

航空券やホテルを予約する際に、ポイントサイトから遷移すると、ExpediaやHotels.comのポイントに加えて、ハピタスのポイントも貯めることができます。ポイントの2重取りが可能になるのです。また、ポイントは遷移先のサービスがポイントサイトに支払うコミッションから捻出されているため、ハピタスを経由したからといって、通常よりも費用が高くなるということはありません。経由しない手はない!

こうしたポイントサイトは数多くありますが、ハピタスの良いところはウェブサイトが広告でうるさくなっていないところ。また、ポイントサイトに登録すると、アンケートメールが大量に届きがちですが、設定変更で簡単にアンケートメール配信を止めることができます。
使いやすく、クリーンなところがありがたいです。

貯めたポイントは現金やAmazonコード、楽天ポイント等に交換することができます。また、飛行機に乗らずにマイルを貯める陸マイラーの間では、別のポイントを経由してエアラインのマイルに交換し、年間何十マイルを貯める方法も広く知られています。

 

ナビゲーション・レストラン検索

Google Maps

もはや説明不要。出張中に最も使っているアプリの一つです。
宿泊するホテルや訪問先、行きたいお店などにスターをつけて保存していくと、それぞれの位置関係がわかりやすくなり、営業情報や住所などもすぐに確認できるようになります。アップデートを重ねて利便性がどんどん向上しており、ルートの検索から見積もり・手配に繋げたり、電車の乗り換えの案内も可能です。(国・地域により、対応サービスが異なります。)
また、マップをダウンロードしておくことで、オフラインでも地図が確認できるのが便利。

UBER

海外出張中のタクシーの面倒さを一気に解決してくれたサービスです。
特に東南アジアの国々の従来のタクシーでは、ボッタクリが横行していたり、レシートを出す気が全くなかったり、英語が一ミリも通じなかったり、カード決済ができなかったりといったことがありがちでした。
UBERなら、アプリから目的地と現在地を設定し、指定されたナンバーの車に乗り込めば、ドライバーがナビに沿ったルートで走り、目的地に着いた時点でカード決済が完了、経路が記載されたレシートが登録したメールアドレスに送られるというように、非常にスムーズ。ピックアップだけ手こずることもありますが、一旦乗ってしまえば適正料金がほぼ保証されており、万が一の場合もサポートにクレームを入れれば返金対応等がなされるので、余計な心配をする必要がないというのが非常にありがたいです。
便利すぎて地場のタクシー協会などと摩擦を起こしていることが多々あり、規制されている国や地域がある点は注意です。
また、例えば東南アジアであればGRABなどの競合サービスもありますが、なんとなくUBERはドライバーのクオリティが高め(英語がちょっと話せる、など)な気がします。

新規登録の際は、招待コード: 7juj3 を入れて頂くと1,500円分の乗車クレジットがもらえます。

TripAdvisor

ホテルやレストランの口コミサイト。もはや定番ですが、特にレストラン探しには重宝しています。あとはホテルのレビューも参考になります。極端にレビューが悪いところは避けた方が無難でしょう。
ただし、良いレビューがついているところが必ずしも良いとは限りません。また、掲載されている情報が古かったり、間違っていることもあるので、ビジネスディナーや家族旅行といった特に外せない場面では、事前にGoogle MapsやYelpも併用して裏取りしておくのが吉です。

Trainline EU

欧州(ヨーロッパ本土)の電車乗換案内アプリ。地域・路線はは限られていますが、料金も確認できるのが助かります。また、アプリ経由でチケットの予約も可能です。実は出張ではあまり使う機会がなかったのですが、イタリア旅行の際の都市間移動のための電車を調べるのに重宝しました。

 

ユーティリティ

Google Trips

今年も後半に入ってから使い出したアプリ。Gmailからチケットやホテルの予約確認票を拾い出し、勝手に旅程を組み立ててくれます。Google Tripsを知ってからは、会社のメールアドレスに届いたEチケットや予約確認書は片っ端からGmailに転送していますが、ちゃんと取りこぼしなく拾ってくれるため、スケジュール管理はほぼこれ一本で事足りています。

出張中はフライト時間等をしょっちゅう確認することになりますが、全てGoogle Tripsに集約しておけば、こうした情報がオフラインでも確認可能に。おすすめのスポットや移動手段、周辺のお店の情報などにも簡単にアクセスで行きます。

Eチケットなどの書類はプリントして持ち歩いていましたが、Google Tripsがあればスマホひとつで事足りるので、身軽に移動できます。
(国やキャリアによっては、印刷済みのEチケットを求められることもあるので要注意。)

Google翻訳

今年アップデートが入り、精度が向上したことで話題になったGoogle Translate。しかし、和英・英和の翻訳にはまだ不安が残ります。これが威力を発揮するのは英語を全く話せない相手とのコミュニケーション。ベトナム語→英語とか、英語→スペイン語とか、Google Translateを使うことで、なんとかコミュニケーションが成り立ったという場面が何度もありました。
また、画像を読み込んで、書かれている文字を翻訳してくれる機能もあります。これはもっぱらローカルレストランのメニュー翻訳用途。対応してない言語もあります。
事前にオフライン翻訳ファイルをダウンロードしておくことで、オフラインでも翻訳ができるようになります。技術の進歩ってすごい。

XE.com

英語圏の国を対象に、海外送金サービスを展開しているカナダのXE社が出している通貨コンバーターアプリ。
一回の出張で複数の国を回る場合など、現地通貨の為替レートがわからなくなることが多々ありますが、このアプリは複数通貨を簡単に換算してくれます。直感的に通貨の追加や入れ替えができ、またオンラインであれば常に最新のレートを反映してくれるのが便利。レートはT/Tレート(電信送金レート)なので、現金で決済する場合はいくらか不利になる点は要注意。
無償版(XE Currency)有償版(XE Currency Pro)があり、無償版には広告が入り、登録できる通貨の数が制限されますが、ほとんどの場合無償版で事足りるかと思います。

以上15のサービス、アプリをピックアップしましたが、今年ヘビーに活用したものばかりです。どのサービスも切磋琢磨しながらアップデートを重ね、利便性を向上しているので、今後さらに使いやすくなっていくことと思います。また新興のサービスにも常に目を向けておきたいですね。

ただ、いずれのサービスもインターネット接続があることが前提になっています。自分はSIMフリーのiPhoneに現地SIMを入れて運用することがほとんどですが、このあたりの方法も記事にしていきます。

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