スーツケースを選ぶ時に覚えておくべき8つのこと。
海外旅行や出張の際に欠かせないスーツケース。
ネットで調べてみると、数千円の安価なものから10万近いものまであり、どれを購入すれば良いのか迷うところではないでしょうか。
もちろん、出張・旅行の日数に応じて容量を決め、今後継続的に使っていくかという点を踏まえて予算を決めていくことになるかと思うのですが、それでも膨大な選択肢があります。
今回は、スーツケースを選ぶ際の参考として、これまでの私のスーツケース遍歴を遍歴を紹介します。
買い替えていくうちに気がついたこともありますので、是非何かしらのヒントを得ていただければと思います。
まず最初の出張に向けて購入したのがこちら。
予算重視です。Amazonで探して出てきたこのケースのLサイズを購入しました。
出張前でバタバタしている時に、自宅まで無料で配送してくれるのは非常に助かる…!
一万円を切る価格の割には随分ちゃんとしているなあというのが、届いた時の印象。質感も悪くない…
しかし、2回目の出張の3本目のフライトでで上の角が陥没… 続いて、4本目のフライトでキャスターが大破。極寒のヘルシンキでヘルシンキでスーツケースを引きずり歩く羽目に。スーツケースはキャスターから壊れていくということと、耐久性の大切さを身を持って学びました。
続くドイツへのフライトでキャスター部分が陥没…携行不能に。。。
ここで補償がある程度受けられたのと、滞在日数が数日あったので新たにスーツケースを購入。折角ドイツにいるということもあり、2代目はこちらを購入。
これの黒を町のカバン屋で購入。 当時円高だったこともあり、5~6万で購入できました。
持ってみると、 めちゃくちゃ軽い! 一番大きいサイズを選んだので、サイズ感は相当なものですが重さは1代目の半分近く。やはり値段と品質は比例することを実感。。。
2代目は2年近く何のトラブルもなく活躍。これといった不満はないものの、いかんせんサイズが大きく不便なこともしばしば。例えば車のトランクに入りきらない、電車内でかさ張るなど…また、カブト虫のツノのようなバーハンドルが付いているものの、ハンドルを引いて歩くには大きいため、使うのはほぼ持ち手。
これが災いしたのか、ついに持ち手が破損。
保証が効いて修理できたものの、1週間程度の出張だと大きさを持て余すこともあり、3代目を購入。
安心の日本製。価格も手頃です。
2代目よりもひとまわり小さい、ハンドルなしのタイプを選びました。ハンドルの収納スペースがない分、内容量は大きくなっており、価格も手頃。手元でホイールのロックができるのも、電車移動の際には地味に役立ちます。
あと、使っている人が少ないです。(笑) 2代目のSamsoniteは結構使っている人も多く、ぱっと見では自分のスーツケースと見分けがつかなかったりすることもあるのですが、3代目に関しては被ったことがありません。取り違えのリスクが存在する以上、他人と被らず一目で識別できるというのは意外と大きなポイントではないかと思います。RIMOWAのポリカーボネート製ケース、Salsaなんかはどの空港でも大量に見かけるので、もしこれを買っていたらネームタグをつけるなりベルトを巻くなりしなければならなかったでしょうね。
3代目も購入してそろそろ2年が経ちますが、今のところ全くトラブルなし。強いて不満をあげるとすれば、ダイヤルロックではないので、カギを持ち運ばなければならない点くらいでしょうか。
あと、鏡面加工の質感が保たれるのは最初だけです。シールが剥がれにくいということもあるので、表面加工はシボ加工になっていた方がありがたいというのは発見ですね。
しばらくはProteca Staliaが現役続投するでしょう。
記事を書くにあたって調べてみると、横幅が広いStalia EXというモデルが出ていますが、車や電車に積む際に取り回しが悪くなりそうで、ちょっと疑問です。
さて、私のこれまでの経験を踏まえて、スーツケース購入の際に覚えておくべきポイントをまとめてみました。
1. 品質(特に耐久性)は価格相応。
続けて使うのであれば、1万円以下のものは避けたほうがいいでしょう。モデルにもよりますが、2~3万円出せばそれなりのブランドのものが購入できます。 出張中にケースが壊れると、体力的にも精神的にも結構なダメージを負います。消耗品として割り切るのであれば良いのかもしれませんが、長い目でみれば最初にそれなりの投資をしておいたほうが安く済みます。
ただし、基本性能からいえば5~6 万円を超えたあたりからは劇的な変化はないようです。奮発していいものを買ったものの、実は意外と使いにくい…というのはよく聞く話です。
2. スーツケースはキャスターから壊れていく。
最も負担のかかる部位がキャスターです。携行中もそうですが、空港で職員にぶん投げれらた際に、キャスターが出っ張っているとそれだけ破損のリスクが増えます。(屈強な欧米の職員は、20~30kgのケースも軽々と、文字通りぶん投げます。)
高級ケースの代名詞、RIMOWAは2輪キャスターがアイコンですが、ここの破損はどうしても発生するようです。周りのRIMOWAユーザーには、キャスターが壊れ、修理にだしたものの、再び数回の使用でキャスターが外れてしまったという不運な方もおります。
携行性とはトレードオフになりますが、できるだけキャスター及びキャスター周りの構造が丈夫で、キャスターそのものがあまり出っ張っていないものを選ぶ方が無難です。
3. 丈夫で軽量なポリカーボネート製が正義。
もちろんアルミ製のRIMOWAはカッコイイ… しかし、同じサイズでポリカーボネート製であれば、1~3kgほど軽くなります。2015年3月時点で、国際線エコノミークラスの預け荷物の許容量は23kg。この差は案外大きいです。
軽さではナイロン製も視野に入りますが、実重量を見てみるとポリカーボネート製と案外大差なかったりします。耐久性や安心感を考えると、やはりポリカーボネート製がベストではないでしょうか。
4. できるだけジャストサイズの物を選ぼう。
大は小を兼ねるの発想で大きすぎるものを選ぶと、取り回しに苦労します。 また、中身がスカスカになると内容物が中で動き回るため、 開けた時に中身がぐちゃぐちゃになっていたり、壊れ物は破損していたりします。滞在期間に応じたサイズの目安等を参考にしながら、できるだけジャストサイズのものに効率よくパッキングしていく方が良いでしょう。
5. ハンドルなしもアリ。
大きなサイズのケースであれば、伸張するハンドルが付いていないタイプのケースを視野に入れても良いでしょう。本来であればハンドルの収納部になるところを収納スペースとして使えますし、部品点数が減る分、価格と破損リスクにも好影響があります。
6. キャスターロックは地味に重宝する。
特に出張先、旅行先で電車に乗る場合。日本国内で空港に向かう道のりでも実感できるかと思います。
ケースを少し離れた場所に置いたときに、転がりだして明後日の方向に自走してしまうことを心配しなくても良いというのは、地味ながらも利点です。
7. ダイヤルロック式が気軽。
セキュリティ的には 劣るのでしょうが、やはりその都度鍵を携帯するのは面倒です。失くしたらケースがただの邪魔な荷物でしかなくなるというリスクもありますし。
言うまでもありませんが、ロックはTSA対応したものを選びましょう。
8. 外見の綺麗さを保つのは無理!
新品の質感が保つのはせいぜい2本目のフライトまでくらいです。つまり、行って帰って来たら表面はキズだらけになっています。毎回、シュリンクラップするというのも面倒な話ですしね。キズだらけになることを覚悟した上で選ぶべきでしょう。
あとは、他人のケースと一目で見分けがつくようにしておくのも重要です。
以上、私のスーツケース遍歴と、気がついたことのまとめでした。
買い替えの際には、随時レビューしていきたいと思います。
実は数日間の短期出張用に、新たに小さいサイズのケースを最近購入したのですが、その話は別の機会に…